令和7年度京都食肉市場牛肉解体見学会を開催いたしました
令和7年11月11日(火)、京都本部主催による若手育成事業の一環として、京都食肉市場にて牛肉解体見学会を開催いたしました。
当日は、感染症対策として完全防備のうえ市場内へ移動し、衛生管理の徹底された施設内を見学しました。市場では、BSEや口蹄疫などの感染症対策が厳格に実施されており、整理整頓と安全対策が常に意識されていることが印象的でした。
冷蔵庫内には枝肉が整然と並び、各牛に刻印された生産情報や等級などを参加者が熱心に確認。屠畜・解体の現場を実際に見ることで、「食べること」だけでなく、生産から食卓までの過程を正しく伝える重要性を実感する機会となりました。
食肉市場では、単なる「せり」だけでなく、「牛から牛肉へ」と形を変える屠畜作業が行われており、見学者通路からそのほぼ全工程を見学し、最初は怖いもの見たさのような気持ちもありましたが、次第に命の重みを強く感じるようになり、食の尊さが心に刻まれました。
この市場は、厳しい基準を持つアメリカへの食肉輸出が認められている国内有数の施設であり、衛生管理や機械化が進んでいる一方で、多くの工程が人の手によって支えられていることに、改めて食を支える人々の存在の大切さを実感しまた、食肉市場関係者からの説明を受けながら、参加した若手協会員からは多くの質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。見学会終了後には、(株)銀閣寺大西様を交えた意見交換会を実施。京都食肉市場が2018年に最新設備を導入し、現在では7ヶ国への国産牛肉・豚肉の輸出が可能となったこと、そして100年以上の歴史を持つ市場としての取り組みについて貴重なお話を伺いました。
今回の見学会は、若手育成において非常に有意義な機会となり、参加者の理解と意識の向上に大きく寄与しました。今後もこのような実地体験を通じて、食に関わる理解を深め、次世代の担い手育成に努めてまいります。
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